2014年8月1日金曜日

糸紡ぎ。

スピンドルで糸を紡ぐことを始めた。
糸車でなくこれを選んだのは、紡ぐということは糸ができるということ。
ならば身の丈にあった少量しか出来ないものでいいではないかと思ったから。


講習は横浜・大口の糸作さんでうけた。
ここの先生はアナンダさんで学んだとのこと。
スピンドルは1回2時間で講習が終わる。
聞きたいことがあればメモを作って聞くことをお勧めする。

スピンドル代は別途かかったけど原毛はロムニーのスライバーを100gもらえる。
これを2時間教えてもらった方法でひたすら紡ぐ。
最後に縒り止めなどの最終的に糸が出来るまでを教えてもらう。
しばらくはスライバーもしくはトップと書いてあるものを使うとすぐ紡げる。
またわからないことがあったら質問してね、とのこと。
 
手ぶらでいいのかわからなかったからメモ帳持っていったが正解だった。
私は口頭で説明されただけではすぐ忘れてしまうから。

糸作さんで受けた理由はいろいろあるけど、最も行きやすいから、かな。
以前アナンダさんでちょっと衝撃的なことがあったからほぼ同じくらいの移動時間でも糸作さんでって。

最初にもらったロムニーは大体10日ほどで紡ぎ終わった。
だんだんタイミングやなんかがわかってきたから最後ははやかった。
ちなみに太い糸ははやく紡ぎ終わるが、細いものは長さが出るため時間がかかる。

次に紡ぐ原毛が手持ちでなかったのと、かせにするときに旦那に作ってもらったニディノディだと重すぎて巻き取っているときにぶちぶち切れてしまうのでクロムスキーのものとメリノの原毛を1つ買ってみた。
近所にちっさいユザが出来たのでそこに確か羊毛フェルト用の原毛がいくつかあったはずなのでお試しで買った。
これは今紡いでいる。

ユザで買った原毛はハマナカWOOL CANDY、マジョリカブルーという色で4色セット。
これ、段染めにするときにばっつり色が変わっちゃうのかな?と思い始めてこれはハンドカーダーいる?となった。
犬のスリッカーブラシでカーディングする人もいるようだけど、これでは色を混ぜられないなと思ったのもある。

そこでどうしようかなと思っていたところ、以前お会いしたことのある糸紡ぎの先輩がまだカーディングしてないものだけど私がそれでよければ分けてくださるということと糸紡ぎの関連するものをお買い物したいということで品物の受け渡しを兼ねて一緒にアナンダさんまで行くことに。
まぁもうだいぶ経っているし大丈夫かなっていうのもあった。


アナンダさんに行ってスピンドルであだこだ言ってたら穏やかな感じの店員さんがこうやって紡げば私が考えているものは当分要らないと。
荷物になるけど迷ってもっていった自分のものをみてこれより軽いのもあるけど試してみて軽いほうがよければ買って帰ればいいと。
結局今あるものでいいという結論に至り、しばらくは買わないことに。

ハンドカーダーは1つをのぞいて今なら全種類あるからためしてごらん、と。
やり方も教えてもらって、一つ一つどういうときに使うかなども教えてもらった。

調べ物しているとアナンダさんは何も教えてくれないというのを見かける。
そうではない。自分がどんなものを作りたいのか、っていうのがはっきりしていればそれは事細かに教えてくれる。

例えば今日私がした質問は

いつも大体100gくらいの薄いショールを編んでいる。
バカみたいに細い糸がすき。
アートヤーンは好みじゃない。
段染め作るときは変わっていく部分を微妙に色を変えていきたい。
ちくちくした糸は皮膚が弱いので使いたくない。

返答は

メリノ等の柔らかいもので、糸を引き出すときに細く引き出して縒りを多めにかけてやる。
カーディングが必要な原毛を購入したら多めにカーディングをすればいい。
色を変えるのは小さいカーダーだと難しいから大きいほうがおすすめ。
カーダーはスチューデントだと持ち手部分が角ばっていて痛くなるからいま試してみて。
あとはやっていくうちに好みが変わったりするからそのへんは自分で試していくか、わからなければ電話で質問してね。

ほら、欲しい情報は聞けば出てくる。

質問するときは相手にわかってもらえるようにしないかな?それと同じだと思う。
理解できないこと、わかりようもないことには答えようがない。
だから自分の好みでいいのよ、という返答になる。

いろんなものを入れたアートヤーンが作りたい。
セーターを編むために並太の糸が作りたい。
靴下を編むための強い糸が作りたい。
ふんわり軽いまきものが作りたい。
あみぐるみが作りたい。
バッグ等の雑貨が作りたい。

用途が違えば使う材料も違ってくる。
なので自分がなにをしたいのかははっきりしたほうがいいかもしれない。

それと普段よく使っている糸の太さに影響された糸を作る傾向があるらしいので私に太い糸は無理そうです。
まぁ何本か撚るとか複数本取りにしちゃうとかそれはそれでいろいろやり方はあるので気にしないですけど。

羊の種類や毛の部位によってかたさもつやも表情も変わってくる。
それは原毛の状態だけでなく紡いで作品にしたときにも影響してくる。

そうして今回アシュフォードの羊毛用ハンドカーダーHCLとメリノトップファイン100gを連れ帰ってきた。

でもいつか買おうと思ってる、オレンブルクスピンドル。
あの形もデザインも好きだ。


なにより糸紡ぎは楽しい。